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駅伝を経由せず、選んだ五輪直行。
“世代最強”遠藤日向の異端ルート。
text by
別府響(Number編集部)Hibiki Beppu
photograph byAFLO
posted2017/07/03 07:00
遠藤は住友電工HPで2017年の目標を「3年後のオリンピックに向けて今年はしっかり土台を作っていきたい」としている。
2024年まで考えた時に、22歳で五輪を経験しておく。
東京五輪への計画では、今年までは基礎となる体作りとスピードの強化が主になる。そして、遠藤が見据えるのは、そのさらに先の偉業だ。
「初めての五輪でいきなりメダルを取ることは難しい。だからこそ、2024年まで考えた時に、22歳で五輪を経験しておくことが、とても大事だと思っているんです」
まだ18歳――。
そう思うのは我々だけで、東京五輪を目指し、その先のメダルまで夢見る遠藤にとっては“もう”18歳なのかもしれない。だからこそ、たった1つのレースでも負けを許せなかったのだろう。
大学駅伝ではなく、オリンピックを選んだ異端の勝負師。遠藤は低迷する長距離界の起爆剤となれるだろうか。