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五郎丸歩が「酒井宏樹、カッコイイ」。
フランスで2人の友情が育った理由。
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byNanae Suzuki
posted2017/06/09 13:10
UAE戦で久保の先制点をアシストしたスルーパスが象徴的だが、酒井宏樹がプレーの幅を広げているのは日本の右サイドにとって大きい。
ミックスゾーンでの振る舞いも、五郎丸と共通する。
「これが予選の本番で出なくて良かったなと思いますね」
試合後に酒井が語った言葉は、本音だろう。ただし、フランスで逞しさを増した男は、あくまでポジティブだ。
「このチームには、海外でやっている選手も多いですし、気持ちの切り替えに関しては僕より学んでいる人たちがいっぱいいるので。そこに関しては心配してないです。ただ、(親善試合でも)観に来てくれたサポーターのみなさんに満足して帰ってもらわないといけない。ネガティブになる必要は全くないけど、そういうところは貪欲に追求していきたい」
たとえ不甲斐ない内容や結果でも、ミックスゾーンでは質問者のほうを真っ直ぐ向いて、丁寧に質問に答え続ける。この姿勢は、ラグビー会場での五郎丸とも共通する。
競技は違えど、類は友を呼ぶということか。
日本から遠いヨーロッパの地にあって、日本を代表する2人のトップアスリートのジャンルを越えた交流があった……。五郎丸歩と酒井宏樹の不思議な交流は、Number928号に掲載されている五郎丸の連載コラム「ゴローズウェイ」に綴られています。ふたりの友情の続きは、雑誌にてご覧下さい。