末續慎吾の名言
勝負師精神というか、どんな結果がついてきてもいいから自分がまだ知らない世界である100mをやりたかったんです。
末續慎吾(陸上)
2017/04/23
2004年のアテネ五輪で末續は、前年の世界選手権で日本史上初の銅メダルを獲得した200mではなく、100mにエントリーを絞った。高野進コーチは「本当のスプリントの圧力というのは五輪の100mでないと感じられない。だからあえて、リスクを恐れないで挑戦させたんです」と語ったが、現実は甘くなかった。10秒19で走りながらも5位に終わり2次予選敗退。それでも「負けは悔しいけど、完敗ですよ。だけど、なんかスカーッとした気分なんですよ」と、レース後は晴れやかな表情。負けても得るものがあったのだろう。
Number610号(2004/09/02)