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レスターは終盤戦にこそ化ける?
脚本はシェイクスピア新監督が描く。 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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posted2017/03/19 08:00

レスターは終盤戦にこそ化ける?脚本はシェイクスピア新監督が描く。<Number Web> photograph by AFLO

セビージャ戦後、満面の笑みでマフレズを称えるシェイクスピア監督。万が一、彼がCL制覇を成し遂げれば、それこそ“おとぎ話”である。

「終わりよければすべてよし」という戯曲になるか。

 そして、昨季の信じがたい快進撃だ。あの時もラニエリが何か特別なことをしていたわけではなく、陽気なイタリア人は「ディリーディン、ディリードン」とまじないのようなフレーズを用いて、チームを加速させていった。最終的に前季14位のチームはクラブ史上初の戴冠を飾った。プレミアリーグ史上最大の大化けと言える。

 つまり近年のレスターには、しかるべき時に神が降りてくるようだ。それは突飛にすぎる見解だろうか。キツネが神の使いとされるのは我が国に特有のものらしいが、あのエンブレムを見ると、ついそんな連想をしてしまう。

 フットボールは色んな見方が許される競技だと言われる。そして時折、説明のつきにくい現象が起こったりする。だからこそ、多くの人がこのスポーツを語るのだろう。

 大脱走、奇跡のリーグ優勝とくれば、次はまさかチャンピオンズリーグで……。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲に『終わりよければすべてよし』というものがあるけれど、同姓の指揮官が蘇らせたフォクシーズにフットボールの神さまはどんな結末を用意しているだろうか。

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