プロ野球亭日乗BACK NUMBER
菊池、中田、青木の守備で勝った。
WBC初戦、打線爆発より嬉しい事。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2017/03/08 11:40
国際試合の異常な緊張感からチームメイトを解放した、菊池のファインプレー。
青木が伝えた「prove youreself right」。
青木は試合前のミィーティングで、昨年シアトル・マリナーズで同僚だったロビンソン・カノー内野手がよく口にしていた「prove youreself right(自分が正しいことを証明しろ)」という言葉をナインに伝えた。
「マイナーに降格したときに、この言葉に救われた。自信を持ってプレーすることが大切だ、とみんなに伝えたかった」
きちっと要所を守り切ってムダな点を与えない。結局はそういう日本的な野球が正しいことを証明した開幕戦でもあった。
「緊張するのでその中で冷静にやれるように選手には話した。守りでいいプレーがあったし、これを続けていきたい。(初戦勝利を収めたが)今日は終わりでまたあした。全部勝って2次ラウンドに行きたい」(小久保監督)
世界一奪回に向けて、大きな最初の1勝が刻まれた。