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Bリーガー辻直人、負傷離脱に思う。
万能シューターとなるための過程に。

posted2017/03/06 08:00

 
Bリーガー辻直人、負傷離脱に思う。万能シューターとなるための過程に。<Number Web> photograph by Naoto Tsuji

腰痛で試合に絡めない時期があっても、辻は体を追い込むことを忘れてはいない。

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辻直人

辻直人Naoto Tsuji

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Naoto Tsuji

 腰痛でチームから離脱して2カ月。正直、復帰にここまで時間を要するとは思ってもみなかった。過去、こんなにもバスケットから離れたことはなかったし、ましてやバスケット人生において、公式戦の試合をこんなにも欠場したことはない。

 2年前に膝の半月板を手術しているが、その時も1カ月半近く休んだけれど、幸いにもオフシーズンだったこともあり、初めての手術という心配こそあったがそこまでの焦りはなかった。

 怪我をして休んでいる時は色々考えることが増えると聞いたことがあるが、僕もまさにその通りだった。ときには、こんなことを感じながらコートの外で試合を見たりもした。

怪我後は、マイナス思考が頭にこびりついてしまった。

「自分はこれからどうやって点数を積み重ねていくのだろうか」

「これから1試合で20点も取ることは可能なのか」

「今後のバスケット人生で腰痛とずっと付き合っていくのだろうか。選手寿命が短くなってしまうのか」

「チームに復帰した時に足を引っ張ってしまうのではないか」

 よくないとは分かっているが、マイナス思考が頭にこびりついて離れなかった。

 実は一度復帰したのだが、痛みが再発して再び休むことになった。それが精神的に大きなダメージを与えたような気がする。そんな時も僕を支えてくれた家族の存在、今までお世話になってきた方々、そしてファンの方々が、今までと変わらずSNSなどで応援してくれることは非常にありがたかった。

 怪我をしてあらためて、周りの方々の存在と有り難みを再確認することができたし、本当に励みになった。

【次ページ】 怪我は神様がくれた少しの休養、と思うことに。

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