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ケビン・デュラント4週間の離脱!!
プレイオフ前に西地区大波乱か?
posted2017/03/06 17:00
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph by
Jesse D. Garrabrant/NBAE via Getty Images
2月の最終日、アメリカの首都ワシントンDCにあるベライゾンセンターで試合を終えたウォリアーズのロッカールームには重い空気が漂っていた。針が落ちても部屋中に音が響くほど静まり返っていたその原因は、地元ウィザーズに負けてしまったからではない。
チームの主力、鳴り物入りでオフに加入した元得点王のケビン・デュラントが怪我をしてしまったからだ。
それは、試合開始わずか93秒で起こった。
リバウンドの競り合いからウィザーズのゴータットに投げ飛ばされたパチュリアが倒れた先にKDがいた。パチュリアの上半身がちょうどKDの膝関節部に落ち、KDは激痛に見舞われその場で脚を抑えながら飛び跳ね回った。
完全に不慮の事故である。
このあとKDは症状を調べるため会場を去った。
あまりに強すぎるゆえ、シーズンをつまらなくしていた!?
大事な仲間を失った上に試合に競り負けたウォリアーズの面々。プロとしてメディアの取材に答えてはいたが、KD本人の様子や怪我の具合もわからない状態だったため、不安な表情が前面に出ていた。
最悪の場合、今シーズン絶望もありえる。
昨季73勝したチームに4度得点王に輝く選手を加え、強すぎるあまりにシーズンをつまらなくした主犯格とまで言われていたウォリアーズ。
ここまでは順調に勝ち星を積み重ねていた。
しかしこの時、彼らの表情から余裕は一切消えていた。