月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
'82年組、節分、富美加、金正男……。
プチ鹿島、2月のスポーツ新聞時評。
posted2017/02/28 17:00
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph by
Kyodo News
「神ってる」は去年の流行語大賞ですが、今月のスポーツ新聞で「神がかってる」と思えたのが次の記事。
「デビュー35年 『花の82年組』」(スポーツ報知・2月4日)
アイドル豊作の年としても語り継がれる「花の82年組」。スポーツ報知は松本伊代と早見優のインタビューを大きく載せた。
まず松本伊代。「伊代はまだ、16だ~から~。」でヒットした『センチメンタル・ジャーニー』について、「自分の名前と年齢も入ってることにうれしくもあり、すごく恥ずかしかった」
早見優は、週刊誌のカメラマンとの逸話をぶっちゃけた。
「彼とのデート現場を撮られて、週刊誌から『写りが悪いからもう一度撮らせて』と事務所に連絡がきて後日、表参道のカフェで撮り直したこともあります」
レジェンド・アイドルの話を興味深く読んだのです。
数日前に芸能面が、線路ツーショットで社会面。
その7日後……。
「伊代&早見優 書類送検」「線路無断侵入」(スポーツ報知・2月11日)
《タレントの松本伊代(51)と早見優(50)が10日、1月にテレビ番組のロケのために訪れていた京都市内で、JR山陰線の線路内に無許可で立ち入ったとして、鉄道営業法違反の疑いで書類送検された。松本が自身のブログに早見とのツーショット写真をアップしていたことから発覚。》
数日前に芸能面に載った2人が、今度は社会面に大きく載っている!
インタビューで「自分の名前と年齢も入ってる」「撮り直したこともあります」と言っていた両者の言葉をふたたび思い起こさせる案件でもあった。
それにしても、あの線路ツーショットの笑顔は図らずしも永遠のアイドル力を証明していた。この点が一番印象に残った私です。