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“Mr.アルビレックス”本間勲の帰還。
新潟の土地柄、美徳そのものな男。 

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大中祐二

大中祐二Yuji Onaka

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photograph byYuji Onaka

posted2017/02/24 16:30

“Mr.アルビレックス”本間勲の帰還。新潟の土地柄、美徳そのものな男。<Number Web> photograph by Yuji Onaka

復帰発表の際に本間は「アルビレックス新潟に関わる人達に会える日が待ち遠しいです」とのコメントを残した。そのクラブ愛は、サポーター誰もが知る。

若手ボランチに対しても、気兼ねなく言葉をかける。

 2年連続で年間15位という厳しい現状を打破するために、チームは強い危機感を持っている。そんなアルビレックスに、ミスターの帰還はどんな効果をもたらすのか。キャンプ中の振る舞いに、その一端が見えた。

 高知での2次キャンプのある日、全体練習が終わると、本間はDFソン・ジュフンをつかまえ、熱心にコミュニケーションを重ねた。水戸ホーリーホックへの期限付き移籍から復帰した若手DFの潜在能力は、誰もが認めるところ。しかしジュフンは、日ごとに深まっていく戦術練習で、戸惑いを隠し切れないままだった。その様子に気づき、声をかける。さりげない配慮が、さすがだった。

 2月25日の開幕を1週間後に控え、高知から新潟に戻ってきたトレーニングでは、クールダウンのランニングをする小泉慶と原輝綺に混ざり、2人と言葉をかわしながらゆっくりと走った。

 21歳の小泉と、市立船橋高校から加入した18歳の原は、開幕戦の広島戦でドイスボランチを組んで先発することが予想される。その2人に35歳のベテランボランチが並走する。ただそれだけの光景だが、今季も困難な戦いの連続になるであろう2017年のアルビレックスの前途を、前向きに、力強く照らし出しているように感じられた。

「持久力の数値、3年前よりも良かったんですよ!」

 本間の存在は、単なる精神的支柱に留まらないのではないか。そう思わせるほど、キャンプから動きも軽快だ。

「体力測定で持久力を調べたら、'14年の自分の数値より良かったんですよ。栃木で試合に出続けたのが良かったんでしょうね」

 メンバーを絞り込む高知キャンプ終盤の段階で、成岡翔、新加入のジャン・パトリックと、ボランチの3番手を競っている。2年半ぶりに新潟の15番を背負う今シーズン。ミスターの冒険のクライマックスは、これからだ。

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