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何もかもが対照的だったゼロックス杯。
鹿島と浦和は大事にする要素が真逆! 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2017/02/20 11:55

何もかもが対照的だったゼロックス杯。鹿島と浦和は大事にする要素が真逆!<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

鹿島と浦和。今年もJの優勝を争うであろう2クラブが全く違うカラーを持っていることは、日本のサッカーにとって楽しいことだ。

ペトロビッチがチーム作りに持つ矜持と自負。

 今シーズンの補強について問われたペトロビッチ監督は「J2の千葉、岡山、あるいはJ2に落ちた福岡、湘南のレギュラーを獲得したこと、それが全てのタイトル獲得を目標に戦っているチームにとって、昨シーズンに74ポイントを取ったチームにとって『補強』なのか」と語ったものの、その後に続けられた「新加入選手たちは、ユースから上がってきた関根(貴大)、仙台から来た武藤(雄樹)、清水から来た高木(俊幸)、京都から来た駒井(善成)のように時間をかけて必ず成長すると思うし、そういう選手たちが戦力を底上げし、競争に絡んでいってくれると思います」という言葉を聞けば、補強に不満があるというわけではないだろう。

 むしろ、そこにはチーム作りの矜持と自負が感じられた。私は若い選手を育ててチームを強くするのが好きなのだ、と。そうやって抜擢され、チームとともに成長していったのが、指揮官が例に出した関根や武藤、高木、駒井であり、サンフレッチェ広島時代の柏木、槙野だった。

25年目のJリーグが、始まる。

 FUJI XEROX SUPER CUPとの向き合い方も対照的で、鹿島は現状におけるベストに近い陣容だったが、浦和は前述したように何人かの選手を温存して臨んだ。もっとも、その点について指摘するのは酷だろう。3日後に控えたACLは、鹿島がホームなのに対し、浦和はアウェーで、シドニーまで向かわなければならないからだ。

 なにはともあれ、シーズンの幕開けを告げる恒例のスーパーカップは終わり、週末にはいよいよ25年目のJリーグが開幕する。

 開幕戦に先駆けて、2月21日に鹿島は蔚山現代と、浦和はウェスタン・シドニー・ワンダラーズとACLの開幕戦を戦う。カシマサッカースタジアムに凱歌が轟くことを、オーストラリアから吉報が届くことを期待したい。

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