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ディープはサンデーを超えたのか。
種牡馬としての万能性と「黄金配合」。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2017/01/28 08:00
引退レース、有馬記念翌日に池江調教師に見送られて社台ファームへ移動する時のディープインパクト。現役時代に負けない光を今も放ち続けている。
あとは、ディープの孫世代が走るかどうか。
種牡馬としても、直仔の活躍だけを見れば父の域に迫りつつある。昨年のJRAでの収得賞金は自身最高の73億7053万1000円。サンデーが'05年に記録した92億2004万4000円には及ばないが、前述したような時代背景を考慮すると、金額ほどの差はない。
競走馬として自身に匹敵する産駒を出したと言えるかどうかは、マカヒキやサトノダイヤモンドの今年の走り次第か。
もうひとつの比較ポイントは、産駒からも優れた馬が出るかどうかだ。サンデーに関しては言わずもがなで、ディープも、ディープブリランテの初年度産駒が昨年の2歳戦でデビューし、今年はキズナの初年度産駒が馬産地で誕生する。269頭に種付けしたので200頭ほど生まれるだろう。
比較は脇に置いておいても、ディープの孫の世代がどんな評価を得るのか、楽しみだ。