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岡崎は地味だがやっぱり役に立つ。
「強かったレスター」を1人で体現。 

text by

寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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posted2017/01/18 07:00

岡崎は地味だがやっぱり役に立つ。「強かったレスター」を1人で体現。<Number Web> photograph by AFLO

不安定な出場が続く岡崎慎司だが、パフォーマンスは崩れていない。レスターが機能性を取り戻すためには、彼が必要だ。

ファンにとっては、15位の今が通常運転?

 チェルシーに先制点を決められた瞬間は、静まり返ったものの、すぐさま「カモン! レスター!」、「カモン! シティ!」とスタンドを埋めたサポーターの声が響いた。

 先制点を取ればポジティブなゲームを続けることができるが、相手にリードを許すとそこから反撃できないのが今のレスターだ。しかしきっと長年応援し続けているサポーターにとっては、今のレスターこそが「いつもの」姿なのかもしれない。

 チェルシーに敗れて、順位は15位のまま。降格ラインの18位とは勝ち点5ポイント差。次節で戦う13位のサウサンプトンとは3ポイント差であることを考えれば、まだ降格の心配をすることはないだろう。昨季のこと、ディフェンディングチャンピオンだということを忘れれば、の話だが。

 移籍加入したばかりの昨季、岡崎は先発定着までには半年近い時間を必要としたが、2016年になるときにはレギュラーポジションを獲得している。「チームに欠けているピースがあって、それがバーディーの相棒だった。だから、僕はそこに自分をはめていった」とその過程を彼自身が話してくれた。

 好調に勝ち点を重ねて、上位争いを続けてきたチームには、明確なスタイルや強みがあった。だからこそ岡崎は、その不足部分を埋めるための存在になりえた。そして岡崎が定着することでチームの安定感は増した。

 チェルシー戦を見る限り、現在も岡崎がピッチに立つことで、ひとつの形がレスターにもたらされた。奪ったボールを岡崎に預ける。ミスのない岡崎のプレーは、昨季のレスターを思い出すひとつのパーツになりえると感じた。その存在感は地味で目立たないかもしれないが、苦境打開の糸口になるのではないだろうか?

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