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第4回WBCと新ルールの導入。
大物投手のスポット参戦も現実的?
posted2017/01/07 08:00
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph by
Getty Images
第4回のWBCが近づいてきた。
といっても、3月7日からの開始なので、まだ少し間がある。登録選手28名を固めた国は皆無だし、出場が予定されている選手も何人かは交替するにちがいない。それでも、今回は顔ぶれがなかなか面白そうだ。
前回優勝のドミニカ(プールC)では、エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)、マニー・マチャド(オリオールズ)、スターリング・マルテ(パイレーツ)、ネルソン・クルーズ(マリナーズ)らの出場が予定されている。
プールDに属するプエルトリコやベネズエラの代表も豪華だ。
前者には、ヤディエル・モリーナ(カーディナルス)、ハビエル・バエス(カブス)、カルロス・コレア(アストロズ)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)がいる。
後者のスター選手は、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、ミゲル・カブレラ(タイガース)、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)といった面々だ。エイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)やロベルト・オスーナ(ブルージェイズ)らをそろえたメキシコ(プールD)は、ホームの利があるとはいえ、苦戦を強いられるのではないか。
過去4位が最高のアメリカも、今回は本気か。
ソウルで行われるプールAも波乱含みだ。韓国、チャイニーズ・タイペイ、オランダが三つ巴の戦いを演じそうなのだが、オランダには、ケンリー・ジャンセン(ドジャースの抑え)やザンダー・ボガーツ(レッドソックスの遊撃手)が加わると思われる。時期的に見て仕上がりはまだ先だろうが、潜在能力が高いだけに、どんなプレーを見せてくれるか楽しみが尽きない。
プールCのアメリカ(これまでは4位が最高。通算勝率も5割)も、今回は本気を出す構えでいる。チームのGMジョー・トーリが積極的に動いているだけあって、昨年末から今年初めにかけて大物がぞろぞろと参戦を表明してきた。ノーラン・アレナド(ロッキーズ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、バスター・ポージー(ジャイアンツ)、ダニエル・マーフィ(ナショナルズ)といった選手たちだ。いち早く出場の意思を示した選手たちと合わせると、この段階ですでに、先発メンバーが組めそうではないか。