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ラグビー女子代表のお弁当拝見!
南早紀の恐るべき炊き込みご飯。 

text by

朴鐘泰

朴鐘泰Park Jong Tae

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photograph byAsami Enomoto

posted2016/12/13 08:00

ラグビー女子代表のお弁当拝見!南早紀の恐るべき炊き込みご飯。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

163cm、68kgというフォワードとしては平均的な体格ながら、代表に選出されるのには理由がある。南早紀、期待である。

冷凍食品が苦手で、お弁当は全てがお手製。

 南には、家族で外食した記憶がほとんどないという。せいぜい、家族旅行に出かけたとき程度。来る日も来る日も身体を目一杯に動かし、ペコペコになったお腹を満たす母の手料理を食べ続けているうちに、どうやら常人以上に舌が肥えてしまったようだ。

「小学校の頃からなんですけど、私、レイショク苦手なんです。冷凍食品。ある日、お弁当の中に入ってて、なんかこれ、美味しくないって思って。お母さんにはもうお弁当には入れないでって頼んで、おかずはぜんぶお母さんのお手製になりました。今にして思えば、ホント私、生意気でしたね」

 とは言っても、母・理恵さんはただ単に娘の言いなりになっていたのではなかったらしい。娘が小学校低学年の頃から「お米研いどいて」と指示を出し、自分が不在で家にランチがないときは、「なんか適当に作っといて」と、娘をキッチンに立たせていた。

 そして高3の12月、部活動を引退して平日はヒマを持て余すようになると、南は勤め帰りの両親のために夕食を作り出した。キッチンで母のとなりに立ち、南家のレシピも教わった。これが後に、日体大進学のために上京した際、3食すべてを自炊する“準備期間”となる。

「自分で作る料理が自分の身体になるわけだから」

「お母さんからは、『毎日のご飯とお弁当は、栄養のバランスも考えて作ってたんだよ』って言われて、たしかにその通りでした。私も東京に来てからバランスを意識しながら作るようにしてます。ごくたまに友達とどこか食べに行くこともありますけど、特に好きな外食のお店もなくて。毎日3食、自分で作る料理が自分の身体になっていくわけですから、これもトレーニングの一環だとも考えています。今日のお弁当も、一応バランス考えて作ったつもりです」

 そして出てきたのが、写真にもある「猫バス弁当」だ。どうやらシェフはジブリのキャラクターが好きらしい。

【次ページ】 さあ、お楽しみの実食。お味は……?

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南早紀

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