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宮里藍とパッティングとおにぎり。
来季完全復活の兆しはどこから?
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2016/12/04 07:00
今季、パットに苦しんだ宮里。だが、イップス時代と比べると深刻さは比較にならないという。来季は宮里らしい精緻かつ大胆なプレーが復活するはず。
なぜ宮里はおにぎりを食べないのか?
「(日本人選手なら誰もが食べる)おにぎりをなぜ食べないの?」と問うと、いたずらっ子のようにニヤっと笑みを浮かべて「(朝には)米を炊いて握る時間がないからね」と冗談を飛ばしてきた。
身体のことを第一に考えると今の自分は何を食べるべきなのか――宮里のアスレティックトレーナーを務める山本邦子と、ここ10年ほど様々に試行錯誤、相談しながらやってきた。その結果が、今季のジャーキーとプロテインシェイクだったわけだ。もちろん、来季の食べ物についても、また山本と新しい作戦を練るのだと言う。もしかすると、来季は再びおにぎりを食べることも、あるかもしれない。
パットさえ安定すれば、まだ優勝争いができるはず。
20歳そこそこの“リディア・コ世代”の活躍がめざましいが、パットが安定すれば今季の序盤のように優勝争いする力が、宮里にはまだ十分ある。
好調と不調の両方を経験した分、来季への課題は明確だ。まずは腰を治すこと……その最優先事項の先に、本当の復活があるはずだ。