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宮里藍とパッティングとおにぎり。
来季完全復活の兆しはどこから?
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2016/12/04 07:00
今季、パットに苦しんだ宮里。だが、イップス時代と比べると深刻さは比較にならないという。来季は宮里らしい精緻かつ大胆なプレーが復活するはず。
「まあちょっと、ベテランの方なので」
宮里は来季にもう1つ挑戦する。これまでの「3試合連続で出場し、4試合目をオフとして休む」というルーティンを見直す。
「『2試合やって1試合休む』としたら、質が上がって良いプレーができるんじゃないかなと」
今季は33試合のうち26試合に出場した。出場試合数32位タイと、けっこう試合に出続けた。
「どうしてもパッティングのことがあり、試合数をこなして『シードを取りたい』という気持ちが強かったので。でも、もう少し“自分にあったこと”を思い切ってやれたら良いなと思います」
“自分にあったこと”とは、気力と体力を維持しながらシーズンを戦いぬくことである。宮里は序盤の勢いを終盤につなげられなかったことを悔いた。
「勢いとか体力的なものが十分にあればできると思うんですけど……まあ、ちょっと、ベテランの方なので」
2週1休にすると今までより出場試合数が減る分、体力を維持しやすい。
他の日本人選手と異なる、宮里の試合中の食べ物。
体力維持といえば、宮里の試合中の食べ物は、ちょっと他の日本人選手とは異なるのである。
朝は胚芽系のパンなどを食べて炭水化物を摂り、試合中はバナナなどフルーツを食べることもあるが、最近は主にジャーキーを食べてプロテインシェイクを飲むことでタンパク質系の栄養を摂るようにしている。
日本人選手が試合中のスナックとして好むおにぎりを、宮里は食べないのである。