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秋華賞は世代上位馬が不在で大混戦。
ビッシュの力か、ジュエラーの格か。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/10/15 07:00
秋華賞の前哨戦、紫苑ステークスを3コーナーからの大まくりで圧勝したビッシュ。人気を背負うことが予想されるが果たして。
桜花賞馬ジュエラーの前走は「なかったこと」に。
となると軽く扱えないのが、桜花賞馬ジュエラー(父ヴィクトワールピサ、栗東・藤岡健一厩舎)だ。
骨折のためオークスには出られなかったが、秋華賞トライアルのローズステークスで戦列に復帰。11着に大敗したものの、休み明けだったことに加え、道悪でノメっていたので、これは「なかったこと」にしていい。
鞍上のミルコ・デムーロは、オークスでビッシュを3着に持ってきた張本人だけに、ライバルの癖もよく知っている。前走のようなことはないだろう。
牝馬三冠すべてで2着だったヴィルシーナの全妹ヴィブロス(父ディープインパクト、栗東・友道康夫厩舎)は、夏を越して馬が変わった印象がある。大きな不利を受けながら紫苑ステークスで2着に追い込んできた勝負根性も素晴らしい。
ダイワドレッサー(父ネオユニヴァース、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、前走のラジオNIKKEI賞で2着。勝ったゼーヴィントが、次走のセントライト記念で皐月賞馬ディーマジェスティとビッシリ叩き合って首差の2着になっことを考えると、これも強い。
武豊のレッドアヴァンセ(父ディープインパクト、栗東・音無秀孝厩舎)も、成長力のある母系だけに、一発あっても不思議ではない。
桜花賞馬ダンスインザムードの娘カイザーバル(父エンパイアメーカー、栗東・角居勝彦厩舎)、春はチェッキーノ、ジェラシーといった素質馬と差のない競馬をしていたパールコード(父ヴィクトワールピサ、栗東・中内田充正厩舎)も圏内だ。
予想は本命対抗どちらも鹿戸厩舎という結果に。
ここで結論。
◎ビッシュ
○ダイワドレッサー
▲ジュエラー
△ヴィブロス
×レッドアヴァンセ
注パールコード
本命と対抗がどちらも鹿戸厩舎という「鹿戸丼」狙いの予想になった。
ビッシュを軸とした馬連、三連複などで楽しみたい。