リオ五輪PRESSBACK NUMBER
結成1年4カ月、「失うものはない」強さ。
バド数野・栗原組が歴史変える快進撃。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA
posted2016/08/14 14:00
バドミントンは日本の躍進が著しい競技だが、中でも数野・栗原組の今大会の活躍は事前の期待度を大きく上回っている。
日本では目立たない存在だった種目に光を。
本番での強さも光っている。数野は「大舞台では強くても力を出し切れない選手がいる中で、僕らは自分たちのパフォーマンスを出せている。そういうところは成長できていると思う」と力を込める。
もちろん、精神論だけではない。苦手な部分を強化するため、ナショナル合宿でハードな練習を積んできたことで、レシーブでの簡単なミスが減ってきたという。
「五輪なので最後まであきらめたくないという気持ちが、いつもより強いのも事実」(数野)という要素もある。
混合ダブルスとしての初のベスト8入りで、日本でいままで目立たない存在だったこの種目への注目を高めていきたいという気持ちも芽生えてきた。
「海外では混合ダブルスを中心に活動している選手も多いが、日本ではイケシオ('09年から'12年まで活動した池田信太郎と潮田玲子ペア)さん以外はほぼいなかった。与えられたこのチャンスを生かしたい」(栗原)
試合を重ねることでまだ伸びて行ける数野・栗原組。勝ち進むことでますます混合ダブルスをアピールしてくれることに期待したい。