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内村航平、“究極の技”のさらに先へ。
「自分が体操を通じて何を伝えたいか」 

text by

矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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posted2016/08/06 12:00

内村航平、“究極の技”のさらに先へ。「自分が体操を通じて何を伝えたいか」<Number Web> photograph by AFLO

今大会でも大本命の個人総合に加えて、団体、種目別でも金メダルの可能性がある内村航平。まさに絶対王者の風格だ。

「体操界はまだまだ小さいと感じているんです」

「体操界はまだまだ小さいと感じているんです」

 小さいとはどういうことなのか。

「体操の魅力はまだまだ知られていない。魅力が理解されていると思えるようになるには、団体で世界一になった全員がもっと世の中に知られるようになったときだと思う。だからこそ、オリンピックで団体の金メダルがほしい。そして、もっと魅力を知ってもらいたい」

 内村がリオ五輪団体金メダルの先に見つめているのは、体操という競技の価値や魅力、ともに戦う仲間たち個々の素晴らしさが多くの人々の胸に刻み込まれることである。

 リオデジャネイロに入ってからの内村は、おおむね良好な状態を保ちながら調整を続けていると聞く。団体金メダルの先にある、未来へつながる宝を手にするための勝負のときが、目の前にきている。

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