岩渕健輔、ラグビーW杯と東京五輪のためにBACK NUMBER
五輪で7人制ラグビーを楽しむために。
岩渕健輔がその魅力と特異性を解説!
text by
岩渕健輔Kensuke Iwabuchi
photograph byAFLO
posted2016/07/27 17:00
広いコートを7人でカバーするセブンズは、求められる能力が違う。15人制のスピードスターですら選考から外れる厳しい世界なのだ。
正式種目としてはじめての五輪に挑む。
日本の場合は、個の能力ではどうしても見劣りしてしまうため、攻守ともいかに粘り強く、組織的にプレーできるかがポイントになるのは間違いありません。そのために重要になるのが、チームのためにひたすら献身的にプレーするという、日本ラグビーが世界に誇る「文化」を体現することであり、他の国よりも入念な準備を行い、万全の状態で試合に臨むという「準備力」を発揮することなのです。
今回のリオ五輪では、7人制のラグビーが初めて正式種目として実施されます。この栄えある機会に日本代表として必ず結果を出すべく、選手やHC、チームのスタッフは誰もが皆、苦しい練習に打ち込んできました。今回、惜しくも代表に選ばれなかった選手たちも含めてです。
リオの五輪では、様々なバックグラウンドを持つ選手たちが、日本のために一致団結し、死力を尽くして戦います。
皆様には、引き続き、熱い声援を送っていただければ幸いです。
(取材:構成=田邊雅之)