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本田圭佑がホルンの指揮を託した男。
濱吉正則監督は、元名古屋の“本田番”。 

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西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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posted2016/07/22 18:00

本田圭佑がホルンの指揮を託した男。濱吉正則監督は、元名古屋の“本田番”。<Number Web> photograph by AFLO

プロのトップチームの監督は初めてとなる濱吉正則にとっても、欧州2部での戦いは大きなステップアップの契機となる。

7月22日、2部リーグが開幕する。

 4月に監督に就任すると、いきなり待っていたのは2部昇格争いの最終段階。予断を許さない展開が続いたが、見事結果を手繰り寄せた。

「3部の優勝がかかった時、それなりに僕もプレッシャーを感じていました。その時に考えたのは、最後は選手、スタッフ、全員を笑顔にしたいと。その思いが結果につながったと感じています」

 そして、7月22日からオーストリア・ブンデスリーガ2部が開幕する。ホルンにとって、2年ぶりの舞台。本田が経営に関わり始めてからは、初めてとなる。

 結果と育成。本田はこの難しい両立をホルンの軸に据えている。勝つだけではいけない。選手の成長を促す。ただ、あと4年でチャンピオンズリーグ出場という目標を変えるつもりもない。

 濱吉は、今季をスタートするにあたって、その両立についてこう展望する。

「まずは2部の10チーム中、10番目のスタート。謙虚に挑戦者であることは忘れずに戦います。もちろんクラブが掲げる大きな目標があるので、絶対に降格してはいけない。ただ、降格を怖がって腰の引けたサッカーをしていては、クラブの哲学にそぐわない。短期的なところでは目の前の結果、長期的なところでは育成、この両方を常に照らし合わせながら進みたい。長い時間軸ばかり見ていると、結果が疎かになる。短い軸ばかり見ると選手の底上げができない。例えば降格争いをするようでは、毎試合若い選手を起用する余裕もなくなってしまいます。だからこそ、育成を進めるためにも、結果と順位も大事になってくるのです」

 日本人オーナーと日本人監督のタッグ。その舞台は、ヨーロッパ2部リーグ。紛れも無く、日本サッカーにとっても新たな局面であることに間違いない。

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