グループリーグ最大の注目カードは……。

　まず、グループA。「開催国の優位は揺るがないと思います。国民の声援が後押しになるか重荷になるかは初戦次第。勝てれば、国内のムードは一気に高まるでしょう」とフランスの1位突破に太鼓判を押す。

　さらに、グループBは「今大会は期待大」とイングランド、グループCは10年を迎えたレーブ体制のドイツ、さらにグループDは「激戦区ですが、僕が大好きなスペインが一歩リードしている感じ」と、大国の1位突破を、自身の期待も込め強く推した。

　グループリーグ最大の注目カードに挙げたのは、グループEの初日に組まれていた、イタリア－ベルギーだった。

予想したとおりになったイタリア－ベルギー戦。

　実は戦前、中村はこう予想していた。

「チームとして若いベルギーの出鼻を、老獪なイタリアが挫くのではないかと思うんです。しかも、GKブッフォンを中心にユベントス勢で固めた守備の堅さは大会屈指」

　イタリアが2－0でベルギー攻撃陣を完封し、見事勝利を収めたのは周知の事実。まさに、中村が予想した通りの展開、結果となった。この試合で証明した、“堅守”は、この先のイタリアの勝利を左右するキーワードになっていくだろう。

　決勝トーナメントは、グループリーグ予想よりはるかに困難を極め、「悩みすぎて辛くなってきた……（苦笑）」と途中ペンが止まりながらも、「勝敗を分けるのはズバリ日程！」と苦渋の決断で決勝カードを選択した。

　気になるそのカードは……。