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今季12人目の助っ人を三軍スタート!?
巨人の堤GMは外国人やりくり上手。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph bySPONICHI

posted2016/05/27 07:00

今季12人目の助っ人を三軍スタート!?巨人の堤GMは外国人やりくり上手。<Number Web> photograph by SPONICHI

三軍の練習に合流したガルシア。右脇を大きくあけた打撃フォームは元DeNAのグリエルに似ていると評判。

堤GM「クルーズだけは、いなくなると……」

「ただ……」

 この外国人選手のやりくりの絵図を描いている堤GMが、こんなことを語っていた。

「野手でいえばクルーズだけは、いなくなるとやりくりがなかなかできない選手なんです」

 そもそも開幕から首位を走ってきたチームに陰りが見えてきたのは、このクルーズが自打球を当てて左足首を打撲し登録を抹消されてからだった。

 チームを外れた4月29日のヤクルト戦から5月8日の中日戦までの9試合を、2勝7敗と大きく負け越した。

 もともとロッテ時代の昨年、打率は2割5分5厘ながら73打点をマークした勝負強さに注目して獲得を決めた経緯がある。

 今季も5月25日時点(以下同)で打率2割8分5厘だが、得点圏打率は3割1分7厘でリーグ6位の数字を残しているのだ。ちなみに巨人では、坂本勇人内野手が3割3分3厘と、このクルーズとともにチャンスに強いところを見せているものの、村田修一内野手が2割2分6厘、長野久義外野手は1割7分6厘で、ギャレットに至っては1割2分2厘と走者を置くと軒並み低打率にあえいでいる。

 ちなみに打率1割9分2厘の小林誠司捕手の得点圏打率は2割4分2厘あるのだから、二塁に走者を置くと、村田や長野より1割バッターの小林の方が頼りになるというのが現実なのである。

13人目、14人目の獲得もありうる?

 だからこそ12球団最下位の149得点と貧打にあえぐ巨人において、数少ないチャンスで期待できる、実際に結果を残しているクルーズは、欠くことのできない存在となっているわけである。

 外国人選手でチームの穴を補完しようというのが、今季の巨人の編成の大きな柱である。そのために獲得期限ギリギリまで調査は続けて13人目、14人目の選手を獲る可能性を模索している。

「現実的にはこれから選手を獲ってくるというのは難しいかもしれませんけど、ただ補強を打ち切ったわけではない」

 堤GMがこう語っていたのは、ガルシアの入団発表のほんの1週間ほど前のことだった。このときアメリカでマイナー選手の調査を行っていた国際部の大森剛スカウトはその資料を携えてつい最近、帰国したばかりである。

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