熱血指揮官の「湘南、かく戦えり」BACK NUMBER
湘南サポーターと激論交わした曹監督。
あの時、本当に伝えたかったこと。
text by
曹貴裁Cho Kwi-Jae
photograph byShonan Bellmare
posted2016/05/24 11:20
負けが込む時でも、選手を落ち着かせ、クラブ関係者に説明し、サポーターに誠実に対応する……「監督」とはチームにとって、精神の最後の砦である。
僕は常にオープン。どこででも話をしたいと思っている。
僕たちがやろうとしていることを理解してもらうために、僕は常にオープンでいたいし、こういう話ができる場所があれば僕はいつでも顔を出したい、話したいと思っている。
昨日の立ち振る舞いは社会人として、TPOの観点では大人げない行動だったと反省している。ただ直接自分の声を現場で熱く伝えることも大切だと思っている。最後にはスタンドの大勢の人たちが僕の名前をコールしてくれるようにもなっていた。サポーターの皆さんに、あんなにも熱く勇気づけてもらったこと、本当に有難いと思っている。
あの後、選手たちにも「お前たちはすごく期待されているんだ」と伝えたし、「サポーターは誰一人としてこの順位だからもうだめだと諦めてはいない」と言って帰したくらいだ。
だからこそ次の甲府戦、そしてホームでの名古屋戦は、皆さんと抱き合って喜べる試合にしたい。勝利を届けたいと改めて思っている。
(構成:日比野恭三)
1stステージも残り4節。「湘南スタイル」を貫くチームは、声援を送り続けるサポーターにどんな試合を見せるのか。次回の監督日記は6月上旬に公開予定です!