Jをめぐる冒険BACK NUMBER
CBにオーバーエイジ枠は使わせない!
岩波、植田、奈良の三つ巴の行方は。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAFLO
posted2016/04/17 11:00
岩波と植田、そしてボランチの遠藤航でつくるトライアングルはU-23の生命線だ。
オーバーエイジを呼ばせないぐらい「逞しく」。
そうした過去の起用を振り返って、奈良が語る。
「オーバーエイジは『補う』意味合いが強いと思うから、僕は呼ばせないぐらい『逞しくなりたい』と思っているし、岩波と植田も同じ想いだと思う。センターバックは安心だと監督に思わせられるように、Jリーグでも代表でもアピールしていきたい。ここまで3人で競い合いながらやってきたので、3人でリオに行きたいという想いがあります」
現在、川崎は首位、鹿島は2位につけている。5位の神戸に所属する岩波は言う。
「大事なのはクラブで結果を出すこと。自分が争っているセンターバックを見ても、J1で上位にいるし、それが刺激になって自分も今はいいパフォーマンスを出せている。いつも中位で終わる神戸だが、今はいい順位にいるので、僕は本当にあのふたりには負けたくないという想いで毎試合臨んでいる。それがいい結果に結びついている」
ファーストステージで優勝争いを続け、痺れるようなゲームを数多く経験できれば、オリンピックが開幕する夏までに、さらなる成長が見込めるはずだ。
常に意識し合える同世代の好敵手の存在が、センターバックのポジション争いを一層レベルの高いものにしていく。