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東京を走らないなんてもったいない。
東京がランに向いている10の理由。
posted2016/04/04 15:00
text by
NumberDo編集部Number Do
photograph by
Takashi Shimizu
ランに向いている街、走りたくなる街といったらどこを思い浮かべますか?
例えば、気候がよく、爽やかな風の中を走れるホノルル。全米住みたい街No.1で、食や文化も魅力的なポートランド。世界最大規模のロンドンマラソンが開催され、市内にランドマークが多く走って楽しいロンドン。日本なら街並が美しく、鴨川に沿ってどこまでも走れそうな京都。思い浮かべる街は人それぞれだと思います。
だけど、走りたくなる街と聞いて「東京」をあげるランナーは少ないのでは? ビルばっかり、車が多い、信号にひっかかる、空気もきれいじゃない。そんなイメージの東京を、あえて「走る街」として見直してみると、これがなかなか面白い街なんです。
発売中のNumber Do vol.25「TOKYO RUNNING GUIDE」では「東京は世界一のランニングタウンだ!」と言い切って、走る街としての東京の魅力を探ってみました。以下、編集部が見つけた東京を走る10の理由です。
皇居に公園、充実したランスポット。
1.皇居がある
まず、なんといっても皇居がある。1年365日、毎日数千人が走るコースというのは世界中探してもまずありません。1周5kmという適度な距離、24時間誰かが走っている環境、登り下り直線と変化するコース、アクセスの良さ、意外と緑が多い風景。五輪で銀、銅メダルを獲得したワイナイナさんも皇居好きのひとりです。ランブーム以前からここを練習コースとして走り、今回の取材でも「世界中の色んな大会に出たことがあるけど、皇居のような周回コースは他にない。皇居の周りはすべて整備されている。本当にサイコーの場所なんです」と絶賛してくれました。
2.公園が充実している
代々木公園、駒沢公園といった都心の大きな公園もいいし、郊外にも走りたい公園がたくさん整備されています。誌面では都内最大規模の小金井公園、海風を感じる城南島海浜公園、土のコースが嬉しい武蔵関公園なども紹介しました。が、東京でどこが一番のおすすめかといえば世田谷の砧公園。都心にありながら、サイクリングコースとクロスカントリーコース、どちらも走ることができるため、その環境を求めて多くの実業団、大学のランナーが集っています。
砧公園で選手を鍛え、箱根で通算6勝している駒澤大学の大八木監督は、「(都心でも砧公園があれば練習は)ぜんぜん十分できます」と断言してくれました。昨年10000m、5000mで日本記録を更新した旭化成の鎧坂選手は大学~社会人と8年間、砧公園を走り続け、「自分の拠点はここ。砧ならあそこでこれをやろうというのがぱっとできる」と言い、ここからリオ五輪を目指すと宣言してくれました。ちなみにマラソン日本記録保持者の高岡寿成さん、前記録保持者の藤田敦史さんも砧育ち。一流ランナーが愛する砧公園、走ってみたいと思いませんか?