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堤GM「今年は外国人選手で勝って」
巨人、世代交代の過渡期はこう凌ぐ! 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2016/03/23 18:00

堤GM「今年は外国人選手で勝って」巨人、世代交代の過渡期はこう凌ぐ!<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

守備には若干の不安が残るが、長打力は本物。ジョーンズは昨季貧打に苦しんだ巨人の救世主となれるか。

助っ人が成功する基準は、「日本での成功意欲」。

 そして彼らが理想と現実をつなげる触媒として機能する可能性が、開幕を前に少しずつ見えてきているのだ。

「外国人選手が成功するかしないかの大きなポイントは、何がなんでも日本で成功しようという意欲があるかどうかだ」

 こう語っていたのは、原辰徳前監督だった。

 2013年の開幕直前、新加入のホセ・ロペス内野手について話していたときだった。

「彼は最初に僕と話をしたときに『自分は日本で絶対に成功したいと思っている。だから気づいたことはなんでも言ってくれ』と言ってきた。もともとメジャーでも期待されていた選手で、まだまだ向こうでもチャンスがあったかもしれない。でも、日本という新天地を選んで、腰掛けではなく日本に骨を埋める覚悟でグラウンドに立っている。彼は成功すると思うし、成功して欲しいとも思うね」

 結果的にロペスはその年、打率3割3厘、18本塁打を放って優勝の立役者の一人となった。そして巨人で2年間プレーして契約が切れても、すぐさまDeNAが獲得して、今も日本でプレーを続けている。

変化球主体の日本野球に急速適応中。

 これが成功への第一歩だとすれば、ギャレットもまた、その道を歩みだしている。

「とにかく性格が真面目で熱心。真剣に我々の声に耳を傾け、熱心に練習をして、だんだんとアドバイスしたことが実行できるようになっている」

 内田順三打撃コーチは、ギャレットの姿勢をこう語っていた。

 '09年から'13年までのピッツバーグ・パイレーツ時代には、20本塁打以上を3度マーク。キャリアハイの'12年には145試合で打率2割7分4厘、27本塁打、86打点の活躍を見せた。ヤンキースでプレーした昨年は、主に代打と右投手の先発のときのスポット出場で打率2割1分5厘の本塁打5本と、メジャーでは衰えが見え始めていた。

 どちらかというと早いカウントから積極的に打っていくフリースインガーで、強引さが目立つタイプだった。しかし、キャンプから変化球主体の日本の野球に適応するために内田コーチや日本で2年プレーしているクルーズのアドバイスを受け、重心を後ろに残したコンパクトなスイングに修正。次第にボールを長く見て、見極められるようになっているのが見どころだろう。

【次ページ】 大谷のフォークにバットが止まる、ということ。

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