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51歳、“どうにか”サブスリー達成!
1年で14レースに出た金トレ法を公開。
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph byTetsuhiko Kin
posted2016/02/01 10:30
タイムは2時間57分16秒。3671人中183位でフィニッシュした。
本コラムでも宣言した51歳でのフルマラソンサブスリーを栃木の大田原マラソン(11月23日)で“なんとか”達成した。
トレーニングからレースの詳細までが1月16日のNHK BS1「ラン×スマ~街の風になれ~」で放送されたので、ご覧になった方もいるかもしれない。
コラムで宣言したのは2015年2月14日だった。その時は下記の3つのテーマを掲げた。
(1)キロ4分15秒ペースで楽に走れるランニングフォームを体得すること
(2)キロ4分15秒ペースで楽に走れる心肺機能を身につけること
(3)42.195キロを走りきれる精神的、肉体的持久力を顕在化すること
すべてが完璧にできたわけではないが、キロ4分15秒で楽に走れるランニングフォームについては、自ら提唱してきた「体幹ランニング」の正しさと有効性を改めて実感できた。
また、テレビを観た多くのランナーから「感動しました」、「勇気をもらいました」というありがたい声をいただいた。なにより、家族をはじめランスマのスタッフやその他SNSなどを通じても、たくさんの人に支えられ励まされ有言実行できたことに感謝したい。
完走だけなら95%以上できる。
フルマラソンは楽しいが、楽ではない。
完走するだけなら、努力さえできれば制限時間次第でなんとかできる。
しかし、サブフォーやサブ3.5、サブスリーなどの目標タイムを決めた場合は別である。“成功”か“失敗”の2つしかないのだ。
確率論で簡単に語るものではないだろうが、こんな感じになると思う。
フルマラソンの完走なら95%以上。
自己記録を更新するタイム目標なら50~60%。
ただし、タイム目標の場合、正しいトレーニングができれば確率は80~90%くらいまで上がると思う。つまり、50~60%というのは、トレーニング方法が少し間違っていることを意味する。
漠然としたトレーニングではなく、それぞれの目標に合致し、かつジグソーパズルのピースを埋めるようなきめの細かい工夫が必要なのだ。