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51歳、“どうにか”サブスリー達成!
1年で14レースに出た金トレ法を公開。 

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金哲彦

金哲彦Tetsuhiko Kin

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photograph byTetsuhiko Kin

posted2016/02/01 10:30

51歳、“どうにか”サブスリー達成!1年で14レースに出た金トレ法を公開。<Number Web> photograph by Tetsuhiko Kin

タイムは2時間57分16秒。3671人中183位でフィニッシュした。

サブスリーを目指して、練習としてマラソンに出る。

 ところで、“なんとか”という表現は謙遜ではなく事実である。フィニッシュラインに到達するまでいろいろなことがあった。

 たとえばこんなことだ。

 半年以上続いた左アキレス腱痛が完治しないままスタートラインに立ったこと。走り始めてから降り始めた冷たい雨。後半の上り坂で吹いてきた向かい風。冷たい雨と強い向かい風で奪われてしまった体温。せっかく作ったスペシャルドリンクが取れなかった失敗(2回)。

 すべてが、「そんなに簡単にはサブスリーは出させないよ」と神様から言われているかのような試練だった。

 サブスリーまでのシーズンを振り返ってみる。

 2015年シーズンは9回のフルマラソンを走り、ハーフマラソン(駅伝含む)を5回。

一年に14回ものレースに挑んだ。これはここ10年で最高回数である。そして、大田原が終わって走ったホノルルマラソン以外は、すべて大田原マラソンのために戦略的に走った。

 フルマラソンのレースは4~5時間のLSD的なもの、キロ5分30秒くらいのペース走的なもの、前半サブスリーペースで走り、後半はジョギングで走ったハードトレーニング的なものの3種類に設定。

 ハーフマラソンはスピードトレーニングと割り切って、体調や天候にかかわらずできる限り1時間30分以内で走ることを目標にした。

最初は4時間から始まって……。

 以下は、一年間の記録である。

1月 館山若潮マラソン(3時間56分)
2月 北九州マラソン(4時間26分)
3月 とくしまマラソン(3時間37分)
4月 PARACUP(ハーフ1時間32分)
4月 長野マラソン(3時間45分44)
5月 軽井沢ハーフマラソン(知り合いとゆっくり2時間30分かけて)
5月 ホノルル駅伝 キロ4.16ペースで12キロ
6月 果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン(ハーフ1時間29分30秒)
7月 ゴールドコーストマラソン(3時間31分)
7月   小布施見にマラソン(ハーフ1時間29分)
9月 オホーツク網走マラソン(3時間24分・前半ハーフは1時間30分)
11月 富山マラソン(4時間10分)
11月 いびがわマラソン(ハーフ1時間23分43秒)
11月23日 大田原マラソン(2時間57分16秒)

 10月にレースを走っていないのは、たまたまゲストランナーのレースがなかったことと、この月に集中してスピードトレーニングを行ったからである。

【次ページ】 優勝争いをしていない今は、純粋に自分との闘い。

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金哲彦

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