荻原次晴の名言
メダルを獲りたいとか、世界一になりたいって思ったことないんです。とにかく健司に間違えられるのはいやだ。それだけでした。
荻原次晴(スキー)
2016/01/09
ノルディック複合でW杯史上初の総合3連覇を成し遂げた荻原健司。その双子の弟・次晴は、スーパースターである兄に負けじと、自分を世に知らしめるべく戦っていた。'94-'95年シーズンのW杯リベレツ大会('95年1月14日)とノルウェー・オスロ大会('95年2月9日)では準優勝を果たしたが、いずれも優勝は兄の健司にさらわれた。長野五輪でもふたりは熾烈な争いを演じたが、「それを理想としてたんです。二人が走ってれば、僕は確かに弟だというのがわかる。だからある意味、僕を健司だと間違えた人に対してのリベンジという思いもありましたね」。双子ならではのライバル心だろう。
Number481号(1999/10/07)