日々是バスケBACK NUMBER
米国で戦うバスケ界のサムライたち。
渡邊雄太と田渡凌の選手生活を追う!
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byDominican Athletics/Hallie Balch
posted2016/01/07 10:50
ドミニカン大で活躍する田渡。彼のツイッターで、そのアメリカでの日々を知ることができるので、是非アクセスしてほしい。https://twitter.com/tawatariryo
「日本人がバスケできるっていうのを証明したい」
そうやって海外で高いレベルの中で切磋琢磨することは、決して日本を捨てたり、忘れたりするということではない。
むしろ海外にいるからこそ、日本のバスケットボールのレベルを引き上げたいという思いも強くなる。
田渡は言う。
「自分の目標のひとつとして、日本人がバスケできるっていうのを証明したいんですよ。アメリカ人も、(短大のときにチームメイトにいた)スペインとか、オーストラリアの選手も、みんなバスケにすごい自信を持っているんですよね。でも自分は、日本が弱いから何も言えない。みんなと世界バスケをいっしょに見ても、『日本どこ?』って、ふざけて聞くんです。でも、黒人とかアメリカ人がみんなうまいわけじゃない。だから、日本人でもやれることがある。もっと、日本人ができるっていうのを証明したいし、渡邊にも証明してもらいたい」
母国を飛び出した2人は、アメリカの地で目の前に次々と現れる強敵との戦いに挑む毎日を送っている。自分が、そうやって挑み、苦しみながらも成長することが、いつの日か日本バスケットボールの躍進につながると信じて……。