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初出場のメドベデワ優勝、宮原が2位。
ファイナルで見た、各選手のドラマ。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAsami Enomoto

posted2015/12/16 11:30

初出場のメドベデワ優勝、宮原が2位。ファイナルで見た、各選手のドラマ。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

初出場の宮原は大会後に「緊張しても落ち着いて演技ができ、自信になりました」「絶対に跳べる構成になっているので」とコメントした。

ベテランの意地を見せたアシュリー・ワグナー。

 SPでは失敗が重なって6位スタートだったアシュリー・ワグナーは、フリーでは会心の演技を見せた。すっかり滑りなれた『ムーランルージュ』のプログラムで、7回の3回転を降りた(3サルコウは回転不足の判定)。滑り終わると、手で顔を覆って、こみ上げてくる感情を抑えた。フリーは139.77で自己ベストを更新し、総合199.81で4位に上がってきた。

「この大会では、私も人間でプレッシャーがあるとミスをするということを痛感した。でも自己ベストを8点以上更新できて、スケートカナダから進歩している証明ができました。でも今後、こうしてひどいプログラムと良いプログラムを繰り返すわけにはいかない。全体をまとめていかなくてはなりません」そうコメントしたワグナー。

 グレイシー・ゴールドはSP、フリーともにジャンプのミスが出て総合194.79で5位に終わった。

「今シーズン、このプログラムをノーミスでできたのは一回だけで、ジャンプの配置などをもう一度見直さないといけない。どうして演技が安定しないのか、理由がわかりません。自分のゴールは試合に勝つこと。世界選手権ではメダルをとりたいと思っています」と失望を口にした。

 ジュニアでは、14歳の本田真凜が初出場で3位と健闘した。

 日本のジュニアたちも着々と実力を蓄えてきた現在、2週間後の全日本選手権ではどのような展開となるのか、楽しみだ。

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