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宇野昌磨、GPファイナル進出決定!
GP最終戦NHK杯はどんな激闘が待つ?
posted2015/11/25 10:40
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Dave Carmichael/AFLO
先週末のロステレコム杯でGP6大会中5試合が終了し、残るところ11月27日から長野で開催されるNHK杯一試合のみとなった。
10月末から一週間ごとに開催されてきたこれまでの5大会で、GPファイナルに進出する選手の顔ぶれがかなりのところまで見えてきた。
テロの影響を受けたフランス大会の顛末。
11月23日、国際スケート連盟(ISU)は、パリの同時多発テロ事件の影響により、SP終了後に中断されたエリックボンパール杯の取り扱いに関する正式な発表を行った。
予想通りSPあるいはショートダンスの結果をもって、最終順位として扱うという決定である。各選手への賞金、世界ランキングもSPの順位をもってそれぞれ加算されることになった。
ただフリーが決行されないまま大会が終了したという異常事態を考慮して、トップ6人/6組以外に、第一補欠選手がフランス大会に出場していた選手だった場合、7人目/7組目のファイナル進出者として例外的に出場が許されることが発表された。
宇野昌磨はファイナル進出決定。
この発表により、宇野昌磨のGPファイナル進出が正式に決定した。スケートアメリカ2位、ボンパール杯SP1位だった宇野は、シニアGP初挑戦にして初進出。不幸な事件の影響を受けた結果で、本人はすっきりしない気持ちもあるかもしれない。だが昨年はジュニアGPファイナルのタイトルを手にしたバルセロナで、再び良い滑りを見せて欲しい。
また女子は、スケートアメリカ2位でボンパール杯SP1位だった、アメリカのグレイシー・ゴールドが進出を決めた。昨シーズンはファイナル進出を果たしながらも、怪我で欠場となったゴールドにとっては初挑戦となる。