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“クロップマニア”の市民が熱狂。
たった2戦でリバプールを完全掌握!? 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2015/10/25 10:50

“クロップマニア”の市民が熱狂。たった2戦でリバプールを完全掌握!?<Number Web> photograph by AFLO

リバプール就任で、チーム、ファン、選手から熱い歓迎を受けているクロップ監督。

奇跡を起こす必要も、妖精の粉も必要ない」

 唯一の危険人物だったマルコ・デビッチに先制ゴールを決められた安易な失点や、前半36分に退場者を出した相手を攻めあぐんだ創造性不足は、問題であり続けているという意見もあるだろう。だが、守備面の個人ミスやフィニッシュに持ち込むパターンの改善を就任2週目の指揮官に求めることには無理がある。格下とはいえ、ハーフタイムを境に守りに徹した敵を攻め崩すことも容易ではない。

 後半にベンチを出たベンテケの足が1カ月間の欠場で鈍っていなければ、ボレーが大きく枠を外れることはなかったかもしれない。パスの精度が低かったフィルミノにも同じことが言える。ちなみにフィルミノはベンテケの背後に投入されていた。

 ホームとアウェイでの初戦を勝利で飾れなかった事実は、クロップが全てを一気に解決するミラクルワーカーではない証拠だ。しかし、その新監督自身が「自分が奇跡を起こす必要も、選手に妖精の粉を振りかける必要もない」と断言している。

 今後、今冬以降の補強が望ましいことは言うまでもない。最前線にはロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)、中盤にはルーベン・ネービスといった獲得候補の名前が噂され始めてもいる。だが、“クロップマニア”ならずとも、抜本的な再改革ではなく、底上げ的な再建継続が可能だと思えるようになっているのがクロップ体制戦闘開始1週目の現状。そう言っても差し支えはないだろう。それだけでも、地味だが十分に前向きなリバプール再出発である。

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