プレミアリーグの時間BACK NUMBER
頭の回転が足の回転に追いついた!?
本物のFWに“化けた”ウォルコット。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAFLO
posted2015/10/11 10:30
ウォルコットは、2003-2004シーズンの無敗優勝以来となるリーグタイトルをアーセナルにもたらすか。
優勝を目指せるアーセナルの象徴に。
今季をまさかのウェストハム戦完敗(0-2)でスタートしたアーセナルは、6節で退場者2名のハンディを背負ったとはいえ、開幕から不振のチェルシーに完封(0-2)されて優勝候補としての資格を失いかけた。
しかし、その後チェルシーは浮上せず8節終了時点で首位に10ポイント差の16位。首位で独走態勢に入るかに思われたマンチェスター・シティも6節から予想外の2連敗。代わりに、首位で8節を迎えたマンUを叩いたアーセナルは、優勝候補としての信憑性を取り戻したと言える。
昨季のアーセナルは開幕8戦で首位に11ポイント差をつけられていただけに、8節を2位で終えているアーセナルの優勝争い参戦は現実的だ。
「優勝争いへの切符」と言われる新ストライカーを購入しなかったアーセナルで、センターFWとしてレギュラーを張る資格を手に入れつつあるウォルコット。「本物に成り切れない」アーセナルを象徴していた昨季までのウィンガー兼ストライカーは、世間を見返す12年ぶりのリーグ優勝を狙う、今季の強いアーセナルの象徴だ。