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コービーとシャックの長年の軋轢。
ついに和解した、意外な理由とは?
posted2015/09/25 11:00
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph by
reuters/AFLO
NBA大好きな方から初心者まで幅広い層にNBAを楽しんで頂くため、毎月面白い情報をお届けします。
初回のテーマは「コービー&シャック 長い喧嘩の終わり(意外な人物のおかげ?)」です。
NBA好きな方には有名な2人の偉大な選手、コービー・ブライアント(通称コービー)とシャキール・オニール(通称シャック)。
まずはコービー・ブライアント。
高校卒業後すぐにNBAのロサンゼルス・レイカーズに入団し、レイカーズ一筋、今季19年目を迎えるベテランです。非凡な才能で頭角を現し、5度のNBA チャンピオン、17度のオールスター選出、2度の得点王、歴代得点ランキング3位と素晴らしい経歴で、現代の“Mr. NBA”とも言われています。
そしてシャキール・オニール。
身長216cm 、体重約150kgと規格外の体格で大活躍した大型センタープレイヤーで、1997~2004年の8シーズン、レイカーズでプレーしました。引退するまでの19年間で4度のNBAチャンピオン、15度のオールスター選出、2度の得点王、歴代得点ランキング6位とこちらもNBA史上に大きな足跡を残した選手です。
個別でもそれぞれ文句のつけようのない選手なのですが、この2人がコンビとして「最強」と言われたのは、レイカーズで2000~02年に3年連続優勝を成し遂げたからでしょう。
ジョーダン&ピッペン以来の名コンビだった。
破壊力抜群のセンターのシャック、個人技で魅了するコービー、2人はマイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペン以来の最強コンビとしてNBAに君臨しましたが、2人を囲む話題といえばもっぱらお互いの“仲の悪さ”でした(実際この2人の喧嘩をまとめたウィキペディアがあるくらいです)。
既にNBAでの地位を確立してからレイカーズに移籍してきた“スター”のシャックと、高卒の新人のコービー。普通に考えれば良い先輩後輩の関係が築けたのかもしれませんが、この2人は1996年にレイカーズでチームメイトになった当初から、躓きまくりました。
NBAでは一年目の新人は遠征中、荷物持ちや先輩の買い出しにはじまり、チームによっては一年間小学生用のアニメプリントリュックを持たされるなどシャレの効いた“いじり”があります。どの新人も一度は経験する洗礼みたいなものですが、当時のシャックはウィットに富んだ新人イジリを展開。黙ってなんでも受け入れて先輩達に溶け込んだのがデレック・フィッシャー。ド真面目で全くシャレが通じなかったのがコービーだったのです。