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<登山の宿泊、どうしてる?> 山小屋テントあるある鼎談 ~鈴木みき×小林千穂×ジュン・オソン~ 

text by

吉川明子

吉川明子Akiko Yoshikawa

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2015/08/25 10:30

<登山の宿泊、どうしてる?> 山小屋テントあるある鼎談 ~鈴木みき×小林千穂×ジュン・オソン~<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

嵐、吹雪……悪天候時のテント泊を切り抜けるコツ。

ジュン   山でカロリーを消費するから、下山直後はカロリーを気にせず食べられる!

小林   私はお肉が食べたくなる! カツ丼なんて普段はカロリーを気にして食べられないけど、「山帰りだからいいか!」みたいな。

鈴木   でもね、40歳すぎると変わってくるよ~。私なんてキュウリとか食べたくなる(笑)。

――テント泊は、悪天候時は大変では?

小林   数年前、白馬ですごい嵐になって、テントが顔につくくらいの強風だったので、テント内で傘を差しながら寝たことがあります。でも、朝起きたら傘の骨が折れてた……。

鈴木   雨や風は辛いよね。1人だとペグの打ち方も甘くなりがちで、夜が不安。

小林   冬山は夜中に吹雪くとテントが押しつぶされるから、何度も起きてスコップでテント周りの雪を掘り出さなきゃいけないんです。「次は誰が行くかな~」と思いながら寝てる時、リーダーの男の人が行ってくれたりするとうれしい。朝になるとテントの中が霜で真っ白、シュラフも真っ白で独特な世界だな~って思う。

ジュン   そういう状況をどうクリアするのかが楽しかったりするんですよね。雷は自分に当たらないことを祈るしかないけど、そう死ぬことはないし、最悪山小屋に逃げればいい。

小林   ピンチに遭った時、男の人がさっと切り抜けてくれるとかっこいいかも!

ジュン   僕はピンチでも平気っていう心持ちはあっても、技術は特にないんです……。

鈴木   1人だったらたぶん怖さは2倍くらいになるけど、「風が強いね」って言える相手がいるだけで安心する。

テントの醍醐味について語った3人だが、もちろん山小屋の良さもある。
燕岳や八ヶ岳など名峰にある山小屋ならではの“味”について語りつくした。
そして山での一夜が男女の仲を引き寄せるなど、恋愛トークにも発展して……。
つづきは、雑誌Number Do、もしくはNumberモバイルでお読みください。

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