沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
真夏のスーパーGIIで現れた“本物”。
ハイペースを押し切ったディサイファ。
posted2015/08/24 11:45
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
NIKKAN SPORTS
夏競馬最大のレース、第51回札幌記念(8月23日、札幌芝2000メートル、GII)。女傑エアグルーヴが制した1997年からこの時期に行われるようになり、秋のGI戦線に向けての重要度が大きく増した。昨年は、ハープスターとゴールドシップが凱旋門賞のステップレースとして出走し、見応えあるマッチレースを繰りひろげた。
今年も、昨年の菊花賞馬トーホウジャッカル、エリザベス女王杯優勝馬ラキシスという2頭のGIホースをはじめとする強豪たちが顔を揃えた。
ここの結果次第で凱旋門賞に向かうと言われていた3歳牝馬のルージュバックが、レース前週、熱発のため回避を表明した。それにより、菊花賞以来8カ月ぶりの実戦となった宝塚記念で4着と力を見せたトーホウジャッカルの一強ムードになるかと思いきや、単勝オッズは、1番人気とはいえ2.9倍と控えめな数字に落ちついた。以下、ラキシス3.4倍、ラストインパクト4.6倍、ダービーフィズ9.6倍……と、オッズを見る限りでは混戦の様相を呈していた。
「イメージ通り。折り合いもついていました」
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スカッと晴れて、影がくっきりと映る芝は良馬場。モノを言うのは実績か、具合のよさか、洋芝適性か。
ゲートがあいて、15頭が芝コースに飛び出した。
大方の予想どおり、2年前の覇者トウケイヘイローがハナに立ってスタンド前を通過した。
1番枠から出たラキシスも速いスタートを切って先行した。その外に、鞍上の四位洋文が「調教師からは『積極的に乗ってくれ』という指示だった。行きたがるのをなだめるぐらいの手応えで行けました」と言う5番人気のディサイファ(牡6歳、父ディープインパクト、美浦・小島太厩舎)が並びかけた。
トーホウジャッカルはそれらの直後の4番手。騎乗した酒井学は「イメージどおりに、ある程度積極的な競馬をした。折り合いもついていました」と振り返る。
ラストインパクト、ダービーフィズといったそのほかの有力馬は中団からやや後方につけている。