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とことん熱かったG1クライマックス。
新時代の新日本プロレスを徹底検証! 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byEssei Hara

posted2015/08/18 11:15

とことん熱かったG1クライマックス。新時代の新日本プロレスを徹底検証!<Number Web> photograph by Essei Hara

G1優勝決定戦史上で最長の32分15秒の激闘を制した王者・棚橋。「8年ぶりに夏を極めました。シリーズが長く、勝負がきつかったので充実感が凄い!」とコメント。

昔からのファンと最近のファン、どっちが偉い?

 優勝戦をみていたら、棚橋が試合中から「ありがとう、ありがとう」と絶叫しているように思えた。激闘がクライマックスになればなるほど。本気でそう見えてしまう私も相当ヤラれてしまったのか。

 優勝した棚橋はリング上で「プロレスを知ってくれてありがとう、プロレスを好きになってくれてありがとう、会場に来てくれてありがとう」と言った。ああ、やっぱり試合中からありがとうと言っていたんだ。間違いない。

 最近、私は自分のラジオ番組のイベントで「THE ALFEE」の高見沢俊彦さんにお会いした。THE ALFEEといえば40年間ものあいだ多くの人々に愛されているロックバンドである。

 聞きたかったのは「昔からのファン」と「最近好きになってくれたファン」との折り合いのつけ方。本人たちはどう考えているのだろう。

 すると高見沢さんは、「今日来た人が一番えらい」と言った。

 演者の私たちだけでなく会場を埋める観客からも一斉に感嘆の声が聞こえるほどの名言だった。もちろんそこには「来てくれたからには最高のものをお見せする」という前提があるからこそ言えるのだろう。どこか、棚橋弘至と新日本プロレスがこれまで身を粉にしてやってきたことと通じると思った。

 昭和から見続けているプロレスファンも、最近プロレスファンになったばかりのファンも格差はない。「今日来た人が一番えらい」のだ。

 だから私は、これからもプロレスをみにゆく。

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