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中田英寿の日本酒バー、ミラノに開店。
ワインの国で示した“SAKE”の存在感。 

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川上康介

川上康介Kosuke Kawakami

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photograph byKosuke Kawakami

posted2015/06/23 10:50

中田英寿の日本酒バー、ミラノに開店。ワインの国で示した“SAKE”の存在感。<Number Web> photograph by Kosuke Kawakami

ロンドン、サンパウロに続き、ミラノにも日本酒バーをオープンした中田英寿。 今回は、日研総業株式会社と取り組む「モノづくりニッポン e 仕事×ReVALUE NIPPON」の一環で開催される。

自分なりのやり方で、日本と世界をつなぐ。

「イタリア人は、日本人に負けないくらい美味しいものに目がない。もちろんイタリアンが最高だと思っている人も多いけど、本当に美味しいと思ったらどこの国のものでも取り入れるんです。今回は、普通のガラスのシャンパングラスと陶器のワイングラス、それから漆塗りの酒器を用意しましたが、それぞれの飲み味を楽しんでいました。イタリア料理と相性がいいことも理解してもらえたと思うので、日本酒ファンが増えるといいですね」

 10月までのミラノ万博期間中は、ミラノなど10店以上のカフェやレストランで日本酒を提供。日本酒向けのメニューを用意する店もあるという。

「僕は日本酒や工芸品を作っているわけでも売っているわけでもありません。でもそんな僕でも、自分なりのやりかたで日本と世界をつなぐことができる。そのために今回は、スマートフォン用の日本酒アプリ『Sakenomy』のイタリア語版も用意しました。和食や日本酒、伝統工芸を通して、日本の文化を理解して欲しいと思っています」

 この中田の取り組みには、アメリカやフランスなど、他の国からもオファーがあるそう。サッカーを世界に連れて行った男が、日本酒を世界の舞台へ連れて行こうとしている。
http://nakata.net/milano2015/

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#中田英寿

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