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セリエA、監督たちの“大交代時代”。
ミラン、ナポリは後任も茨の道か。 

text by

弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2015/06/14 10:40

セリエA、監督たちの“大交代時代”。ミラン、ナポリは後任も茨の道か。<Number Web> photograph by AFLO

インザーギのセリエA初挑戦は10位に終わった。終盤には選手から名指しで批判されることも。

いつかセリエAに帰ってくる日のために。

 彼は「これから先、30年は監督業をやっていきたい」と言っていた。

 セリエBでも、3部でもどこでもいい。華やかな名門の日常から離れて、地方クラブの苦難から得られる指導経験はきっと将来への糧になるはずだ。

 '90年代からアマリーグや下位カテゴリーで指導者人生を送ってきた苦労人サッリはもちろん、華麗な現役キャリアを持つミハイロビッチもまた、ボローニャやカターニャといった満足な練習施設もない地方クラブで、地味な経験を重ねてきた。

 CLで準優勝したばかりのアッレグリ(ユベントス)も若き日にサッスオーロやカリアリで研鑽を積み、イタリア代表監督コンテはセリエBのアレッツォやバリで駆け出しの頃を過ごした。

 プロビンチャーレから再出発したインザーギが、いつか個性派監督としてセリエAへ帰ってくる日を待ちたい。

 ピアチェンツァやベローナで台頭し、アタランタで得点王を獲った現役時代の若き日、彼もまた地方クラブを渡り歩いた叩き上げの一人だったのだから。

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