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金哲彦も知らなかったホノルル駅伝!
アメリカ人の“タスキ”の使い方は?
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph byTetsuhiko Kin
posted2015/06/10 10:30
最終ランナーと併走して、ゴールゲートをくぐれるのも楽しい。
確かに、教えられなければあの掛け方はしないかも。
たとえば、“永ちゃん”のタオルのようにだらんと首にかける人、腰に巻きつけて走る人、鉢巻のように頭に巻く人、ぐしゃぐしゃに丸めて握る人……てんでばらばらな状況に思わず爆笑。
「帯に短し襷に長し」という言葉があるが、確かに教えられなければ“平べったくて細長い布っきれ”を胴体に斜めがけして走るという斬新なアイデアは、まず浮かんでこないと思う。
それと、区間の後半に行くにつれて汗まみれになるタスキをアメリカ人ランナーたちがどう思ったかも知りたい。ちなみに駅伝好きな日本人は、汗にまみれたタスキは自らの努力とチームワークの結晶だという神聖さと美学を感じる。
これはあくまで想像だが、区間配置は男女混合でもあったので、他人の汗の匂いを嫌がるあまり、指でつまんで走った女性ランナーもいるのでは?