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9秒台の可能性。
~桐生祥秀に吹く“追い風”~

posted2015/05/13 10:00

 
9秒台の可能性。~桐生祥秀に吹く“追い風”~<Number Web> photograph by AFLO

9秒台が期待された4月19日の織田記念陸上では10秒40で2位に終わった桐生だが、今後の記録更新を期待したい。

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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AFLO

 桐生祥秀が追い風参考ながら100mで9秒87を出したという一報は、間違いなくビッグニュースではあったものの、いろいろと検証が必要なニュースでもあった。

 追い風3.3mでの9秒87は、公認記録となる2.0m以下の条件下であれば、どのようなタイムになったのか。これは、おおざっぱな数字であれば理論的に算出することが可能だ。世界陸上競技統計者協会の会員である野口純正氏は、さまざまな風速の場合を想定して、その理論値を計算している。それによると、追い風3.3mであれば、無風状態で走った場合より0秒25程度速くなる。ということは、今回の桐生のレースが無風の条件下だったら、タイムは10秒12くらいだったことになる。

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