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Moto3クラスに登場した
久々のフランス人スター候補生。 

text by

遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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photograph bySatoshi Endo

posted2015/05/23 10:40

Moto3クラスに登場した久々のフランス人スター候補生。<Number Web> photograph by Satoshi Endo

今季グランプリに参戦するフランス勢は、3クラス合わせても10人に満たない。その中にあって、「クアッタハッホ」は久々に速さを備えたチャンピオン候補だ。

フランス語の発音では「クアッタハッホ」。

 シーズンは残り13戦で、クアルタラロは16歳になったばかり。

 ライダーとしての伸びしろの大きさから言えば、僕はクアルタラロの逆転チャンピオンも夢ではないと思っている。

 ファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo)は、フランス語の発音では、「ファビオ・クアッタハッホ」に聞こえる。

 本人はもちろんのこと、何人ものフランス人に発音してもらったが、やはり「ファビオ・クアッタハッホ」としか聞こえない。

 '13年に彼を初めて見たときに将来は大物ライダーになると確信したので、いまのうちに現地の発音に近いきちんとしたカタカナ表記にしたいと思い「クアッタハッホ」と表記した。

 しかし、日本の言葉の置き換えルールでは「クアッタハッホ」はおかしいと言われ続けていて、僕の仕事先のいくつかの媒体では、「クアッタハッホ」は見事に「クアルタラロ」に書き換えられてしまう。

 どこまで成長していくか想像もつかないクアルタラロだが、日本のマスコミが「クアッタハッホ」と表記してくれる時代はくるのだろうか……。

 少なくとも僕の書くコラムでは、この先もなんとか「クアッタハッホ」と書いていきたいと思っているのである。

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#ファビオ・クアルタラロ
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