オリンピックへの道BACK NUMBER
岩崎恭子と同期の36歳・稲田法子。
日本選手権・背泳50m優勝に思うこと。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2015/04/26 10:40
36歳にして「覚えていないくらい久々」という表彰台の真ん中に立った稲田法子。3位の酒井夏海は13歳の中学2年生だ。
そういえば、末續慎吾も熊本で優勝した。
そういえば、4月18日には陸上の末續慎吾が熊本県陸上選手権100mで、10秒62の記録で優勝した。3月には所属していたミズノを退社している。
「真のプロアスリートを目指し競技活動を続けていきます」
再出発の決意を、末續はそう語った。
末續は2003年の世界選手権200mで銅メダル獲得という快挙を成し遂げるなど、ながらく日本短距離界を牽引してきた。2008年の北京五輪4×100mリレーで再び銅メダルを手にしたあと、疲労を理由に3年の休養を挟んで現役に復帰した。目標としていたロンドン五輪出場は果たせなかったが、それでも現役を続行してきた。
その中で、走り方の試行錯誤を今も続けている。それもまた、挑戦の意欲あればこそだ。
稲田や末續をはじめ、チャレンジする姿あれば、アスリートは輝きを失わない。