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岡田彰布、阪神がとるべき策を語る。
「打線をあえていじる必要はないよ」
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph bySports Graphic Number
posted2015/04/20 16:50
「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。
機能していた打線を組み替える必要はひとつもない。
──1番・上本、2番・西岡で、3番・鳥谷、4番・ゴメス、5番・マートンというクリーンアップが理想型だと。
岡田:でも、これが正解というわけではないよ。正解ではないけど、昨シーズン、1番・上本であれだけ打ったんだから、あえていじる必要はないということなんよ。ダメだったものを組み替えるならまだしも、ある程度機能していた打線を組み替える必要はひとつもないということよ。
──和田監督としては打線を組み替えることで、さらなる攻撃力の向上をねらったんでしょうが……。
岡田:せやけど、攻撃力はハッキリいって去年がマックスやで。あの打順でゴメスが打点王のタイトルをとったいうことを、もっと考えないとアカンわ。マートンがあれだけの打率を残せたのも、先にゴメスで点が入っていたというのもひとつの要因かもわからんよ。「自分が決めないと」と思うと無駄な力が入ったりするけど、ゴメスの打席で得点が入ることで精神的な負担が軽くなっただろうしな。
──……という話をしていただいた翌日、4月16日の中日戦で、1番・上本、2番・西岡という打順に。1回表に先頭打者の上本がヒットで出塁、2番・西岡もヒットでつないで、3番・鳥谷が四球。4番・ゴメス、5番・マートン、6番・福留の連続タイムリーなどで、初回に一挙4得点。中日の先発・山井の立ち上がりを叩いて、ようやく打線がつながりました。面白いもんですねえ。
岡田:けっきょくはこういうことよ。まだまだ全員が本来の調子を取り戻してるわけではないけど、当面はこの打順でいくやろ。結果が出たんやからなあ。
──落ち着くところに落ち着いたということでしょうね。
岡田:打撃陣の状態は必ず上向いてくるからな。そこまで深刻な状況ではないと思うで。
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