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内田篤人が語るドルトムントと香川。
「バイエルン戦より、全然、燃える」
posted2015/03/10 16:30
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
【1】~ブンデスリーガ第23節:バイエルンvs.ケルン~
大迫勇也、王者相手に悔しさの残る戦いを振り返って。
【2】~ブンデスリーガ第23節:ドルトムントvs.シャルケ~
ダービー敗戦。内田篤人が噛みしめた悔しさと、ドルトムント評。
【3】~ブンデスリーガ第23節:ドルトムントvs.シャルケ~
香川真司、チームと自らの復調に対する手応えは?
【4】~オーストリアリーグ:アドミラ・バッカーvs.ザルツブルク~
2ゴール1アシスト。結果を残した南野拓実の喜びと、安堵感。
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【2】~ブンデスリーガ第23節:ドルトムントvs.シャルケ~
ダービー敗戦。内田篤人が噛みしめた悔しさと、ドルトムント評。
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2月28日、ドルトムントのホームで、シャルケとのレビアーダービーが行なわれた。香川はトップ下で先発、76分までプレーした。内田は右のウイングバックとして、フル出場を果たした。試合は3-0でドルトムントが勝利。
いつも通り、シャワーを浴びた後に素早く記者たちの前に顔を見せた内田は、悔しさを鎮めるかのように質問にゆっくりと答えていく。
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――試合の感想は?
「シュート数の差もだいぶあったでしょう。前半は0-0で終わって、本当にラッキーだったんじゃないかな。(キーパーと)一対一も作られていたし、バーに当たった(シュート)もあったし」
――結果的に完敗したわけですが、その原因はどこにあったと感じますか?
「やっぱり、ドルトムントは中盤が上手い。8番(ボランチのギュンドガン)、10番(のムヒタリアン)、(香川)真司。彼らがボールを持って……。サイドに良い選手がいるけど、一発でゴールに向かうパス(が出てきた)。そのパスの精度と走り込むタイミングの精度が高い」
――シーズン前半戦に彼らと対戦した時とは、様子が異なりましたが?
「前半戦のときは、オレらが先に点を獲れたから……」
「途中から守備練習みたいになっていた」
――あれだけ押し込まれると、大差がつくのも仕方がないですか?
「ボールポゼッションがどれくらいかわからないけど(ドルトムントが60%で、シャルケが40%)、途中から守備練習みたいになっていた。セカンドボールをだいぶ拾われていたから。(相手のプレッシャーを)かいくぐって抜けても、オレらは前に選手がいない。そこにファルファンやユリアン(・ドラクスラー)など、両サイドに(独力でドリブルで前に)行ける選手がいれば話は違ったかもしれないけど。頑張って、(守備のために自陣まで)戻ってきている分、相手の守備を外した後が続かないよね。ゴールまで遠いし」
――普段とは守り方が違いましたよね。
「今日は3-4-3みたいな感じでしたよね、途中からいつもの5-3-2みたいにしたのかな」
――3-4-3を採用した意図はどこにあったのですか?
「真ん中はわからないけど、サイドは(相手の左サイドバックの)シュメルツァーがあがってきたら、オレが(マークに)つく。それで、(相手の左MFの)ロイスには(シャルケの右のセンターバックの)ベネ(ヘヴェデス)がつくのかな」
――結果的に、押し込まれたことで、セカンドボールを相手にかなり拾われてしまい、波状攻撃を食らってしまいましたね……。
「むこうがセカンドボールをよく拾っていた。こっちも頑張って拾っていたけど。マルコ(へーガー)とデニス(アオゴ)が揃うと、いつもはセカンドボールをよく拾えるんだけど、それ以上にむこうはセカンドボールを拾っていた。前半は特に、球際でガシャン、ガシャンとなるところがあった」