スペインサッカー、美学と不条理BACK NUMBER
セルヒオ・ガルシアを代表CFに!
エスパニョールで見せる熟達と男気。
text by
工藤拓Taku Kudo
photograph byMarcaMedia/AFLO
posted2015/02/25 10:45
リーガの5クラブを渡り歩いてきたセルヒオ・ガルシア。エスパニョールではキャプテン・マークをまく。
感銘を受けたクラブ関係者やファンが署名を集め始める。
そんな男気溢れるキャプテンの発言に感銘を受けたクラブ関係者やペリコ(エスパニョールファンの愛称)たちは今、セルヒオの代表復帰を声高に訴えはじめた。既にウェブサイト「Change.org」では、ビセンテ・デルボスケ監督にセルヒオの代表招集を求める署名が集められている。
現時点でのパフォーマンスはあらゆるスペイン人FWの中でも群を抜いている。バルサ出身であるから、ラ・ロハのプレースタイルへの適応も問題ない。中央でもサイドでもプレーできるユーティリティー性は采配に幅をもたらすはずだ。31歳という年齢がネックとはいえ、少なくとも1年半後のEURO2016までトップフォームを保つことは十分に可能である。
これほどの人材を使わない手はないだろう。コルネジャで「セルヒオ、セレクシオン!(セルヒオを代表へ)」のコールに耳を傾けつつ、来月の代表戦に向けたデルボスケの決断に期待したい。