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内田篤人が語るレアル・マドリー。
「サクッと点をとる、ロナウドさんが」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2015/02/24 16:30

内田篤人が語るレアル・マドリー。「サクッと点をとる、ロナウドさんが」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

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      香川真司「ゴールを獲れた、勝ち切れたのが象徴している」

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      岡崎慎司「最後のところでゴールの匂いがしないから、代えられる」

 【3】~ブンデスリーガ第21節:ハノーファーvs.パーダーボルン~
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 【4】ザルツブルク南野拓実、デビュー戦レポート&試合後に直撃。
      「約束事を理解した上で、自分のプレーを見せていかないと」

 【5】~CL決勝トーナメント1回戦:シャルケvs.レアル・マドリー~
      内田篤人が感じた「早く、正確に。止める、蹴る、走る」凄み。

 【6】~ブンデスリーガ第22節:シュツットガルトvs.ドルトムント~
      復調気配の香川、CLユベントス戦に向けて語った決意。

 【7】読者プレゼントのお知らせ!

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 【5】~CL決勝トーナメント1回戦:シャルケvs.レアル・マドリー~
      内田篤人が感じた「早く、正確に。止める、蹴る、走る」凄み。

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 2月18日に行なわれたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦。シャルケはホームにレアルを迎えての一戦。内田はこの日も5-3-2の右WBでフル出場。試合は0-2で敗れた。

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オレがレアルの選手だったら、シャルケの攻撃は怖くなかったかも。

――感想は?

「まぁまぁ、やる前から簡単ではないのはわかっていたし。だからといって、サクッと負けるわけにはいかないんだけど……という感じです」

――試合の序盤はまずまずの戦いが出来ていたのでは?

「(試合の)入りはそんなに悪くなかった。でも、サクッと点をとる、ロナウドさんが」

――それまでほとんど攻撃に絡んでいなかったロナウドでしたが。

「そう。スルスルと入って、ポンって」

――ロナウドは本来の左サイドに張るシーンがそれほど多かったわけではなく、中央に行ったり、右サイドに行ったりしていましたが……。

「ベンゼマもこっちに流れてきたり。ベイルはあまりこっちのサイドに流れてこなかったけど、真ん中に行ったり、左に行ったり、そこは自由な攻撃なんだと思うけどね」

――どのように対応しようとしていたのですか?

「やっぱり、後半はサイドチェンジで(左右に)振られて、振られて、(シャルケが)疲れてくると、アレだったけど、それまでは誰がどこのポジションに入っていても、(レアルの選手が持っている)ボールに(プレッシャーをかけに)いって、コンパクトに守備をするというのは意識していたんだけどね」

――試合の入りは悪くはなかったということですが、その時間帯に点を獲れるようにならないといけないのか、その時間帯がおわったあとに失点しないように気をつけるべきなのか、どちらが大事になってくるのでしょうか?

「うーん……でも、オレがレアルの選手だったら(シャルケの攻撃も)そんなに怖くはなかったのかもしれない。やられる気がしなかったんじゃないかな、1本(の決定機を)のぞいてね。オレらは前半の入りはそんなに悪くないと思っていたけど、向こうからしたら『そんなに怖くない』というものだったのかもしれない」

――序盤は相手があまりプレッシャーをかけにこなかったこともあり、内田選手も余裕をもってボールを持てていましたが……。

「オレも真ん中ぐらいでフリーすぎて、もらえちゃうから、困るくらいだったね。(相手の)前の3人が(守備を)サボる分、真ん中まではスルスルと持って行けるけど、そこからはやっぱり、取られたらら怖いというのが後ろの選手からしたらあるからね」

――内田選手も攻撃に参加したあとには、相手のカウンターを警戒している様子が見受けられましたが……。

「オレらがボールを持っていても、ロウウドやベンゼマあたりがいたから、オレとベネ(ヘヴェデス)でアイコンタクトしながら、彼らの存在は常に見ていたから。カウンターでドンとやられていないけど、それでも点を獲るあたりがすごい。スルスル、ポン、って」

――速さを感じたのですか?

「いや、速さはそんなになかったんじゃない? もう、ホントに『ここ!』っていうポイントにくる。ジョエル(マティプ)もベネ(ヘヴェデス)も背は低くない。その間に良いボールが入って来るんだけど……」

――最初の失点シーンでは、あのエリアにクロスを入れてきた選手が上手かったと?

「それもそうだけど、まぁ、この前のフランクフルト戦の失点も似たような感じだし」

――1点負けている中で、アンカーのノイシュテッダーに代えてキルヒホフが投入されていましたが、むやみにゴールを獲りにいくだけではなく、2点目を与えないように細心の注意を払いながら戦っていかないといけないと感じていたのですか?

「たぶん、監督が交代の指示をしたのは、ロマン(ノイシュテッダー)が前にパスするところでちょっとミスをして、バックパスをしたときに動いたからね。良くないと思ったのか、選手交代に関してはわからないけど。まぁ、まぁ……」

マルセロの体の向きが悪かったから、絶対にいけるって思った。

――後半の決定機のシーンの飛び出しは狙っていたのですか?

「いつも狙ってはいるんですけど、やっぱり、ケビン(ボアテンク)からは良いボールが出てくるからね。蹴れる選手が持った時にはいつも行くようにしているけど。監督も、あれを狙えと言っているから」

――あそこまで前に行くシーンはそんなになかったですが?

「いや、そんなにガンガン行って、後ろを空けるようなら、(前に)行かないですよ。だって、後ろで待っている人(ロナウドなど)がいるからね。ああやって、後ろにいられるのは一番嫌だ。それだったら、守備を頑張って、こちらの動きについて来られる方がいい。まあ、行けて1回か2回かなあって思ってたので。まぁ、そんな感じです。マルセロの体の向きが悪かったから、これは絶対にいけると思って」

――レアルの攻撃の選手は下がらなくても、ディフェンダーの選手がしっかりとボールを運んで攻撃を作れていましたが……。

「まぁ、ブラジルとかと(試合を)やったときも言ったんだけど、一人ひとりが持てるからさ、ボールを。どこが起点とかないんだよね。全部が起点だから。だから、後半とか、最後で(相手のパスに)振られちゃって、上下、左右に動かされて、ポゼッションだいぶ差がついたけど。まぁ、強いチームだよね」

――内田選手らの決定機があって、シャルケファンの応援でスタジアムが素晴らしい雰囲気になった直後に失点したのは悔やまれるのでは?

「まぁ、いつも警戒はしてるんだけど……。雰囲気が良かっただけに『はぁ~』ってなったけどね。でもキーパーの彼(ベレンロイター)も頑張ってたし、FKも、1対1のシーンもあったけど止めていたし。(ロナウドのFKは)すげえコース飛んだでしょ」

――グループリーグで対戦したチェルシーや、過去に対戦したマンチェスター・ユナイテッドなどと比べてレアルは強かったですか?

「でも、インパクトとしては(CLに初めて挑んだシーズンの)マンUのほうがあったけどなあ……」

――それは内田選手が経験を積んできたからでしょうか?

「あぁ、まぁ、それもあると思うけど……」

――今日の試合では、個人的には勝負できたと?

「いや、ちゃんと勝負していますし」

――それなりのプレーは出来たのではないかと?

「いやぁ、でも、負けているんでね。やられていい部分と、やられてはいけない場所があって。例えば、ロナウドが中にズルズルズルって入ってくときに、ポジションチェンジしてもいいんだけど、どこでマークを受け渡すかっていうのが一番大事なポイントだったな。サイドで適当に、“ひょ、ひょ、ひょ”ってやられても、真ん中は人がいるからいいんだけど。シュートを打たれる場面(の守り)が大事というかね。そこだけ勝負だからね。あとは相手のカウンター。彼らは常に裏(のスペースを)狙ってたからね。オレも何回『ベネ! ベネ!』って叫んだかな、今日は」

――相手はそれほど難しいプレーをしているわけではないのですが……。

「いやぁ、ホントね、難しいことはやってないんだけど……。それで点を獲るでしょ、すげえところにボールを蹴るでしょ? 早く、正確に、みたいな。止める、蹴る、走る、ってことですよ」

このほかにも、香川真司、岡崎慎司、清武弘嗣の声を紹介。
続きは、メルマガNumber「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」で ぜひお読みください。

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