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歴史的名牝、ラストランの有馬を制す!
流れが全てジェンティルに向いた理由。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/12/29 12:00

歴史的名牝、ラストランの有馬を制す!流れが全てジェンティルに向いた理由。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

父・ディープインパクト、母・ドナブリーニ(母の父ベルトリーニ)の血はジェンティルドンナの次世代へ。早ければ2018年にも産駒がデビュー予定だ。

歴史的名牝の血は、どうつながれていくのか……。

 この勝利は、ジェンティルドンナにとってGI通算7勝目となった。

 今年は、JRA・GIの勝ち馬がすべて異なるという結果になったが、ドバイシーマクラシックを勝っているこの馬が、ジャスタウェイ(ドバイDF、安田記念)と並ぶGI2勝馬となった。年度代表馬のタイトルを、ぐっと引き寄せたと見ていいのではないか。

 今年のJRAリーディングジョッキーとなった戸崎は「今年はGIを勝っていなかったので嬉しいです。ジェンティルドンナで初めてレースに出た秋の天皇賞でも、負けはしたものの(2着)、すごく相性がよく感じました。きょうも何の不安もなく、自信を持って臨むことができました」と笑顔で語った。

 4分の3馬身差の2着はトゥザワールド、3着はゴールドシップ、4着はジャスタウェイ、5着はエピファネイアだった。

 ゴール前の攻防は迫力満点で、「超豪華グランプリ」という前評判に恥じない熱戦だった。

 最終レース終了後、スタンド前のコース上でジェンティルドンナの引退式が行われた。

 来春から繁殖牝馬となるわけだが、ノーザンファームの吉田勝己代表によると、初年度の配合相手はハービンジャーかキングカメハメハのどちらかになるようだ。

 歴史的名牝の血がどうつながれていくか、興味は尽きない。
 

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